九つの冒涜的な物語

著者プロフィール アンジェラ・カーター




アンジェラ・カーター   Angela Carter

 1940年、イギリスのサセックス州イーストボーンに生まれる。ブリストル大学で英文学を学び、1969
年に『シャドウ・ダンス』で文壇にデビュー。第3作の『さまざまに感じる』が、サマセット・モーム賞を受
賞。その賞金を手に1969年に来日し、2度の一時帰国をはさんで1972年まで日本に滞在した。こ
の日本体験が結実した作品が、本書『花火』である。 カーターは、現代イギリス文学を代表する
作家として高く評価され、幅広い層に人気がある。日常的な現実と幻想が交錯するマジック・リアリ
ズムと呼ばれる手法を用いて、おとぎ話、ゴシック小説、ポルノなどさまざまな要素を組み合わせて作
り出された独自の世界は、読者の持つ固定観念に揺さぶりをかけて考えさせ、かつ楽しませる。彼
女の執筆活動は、小説を始めとして、戯曲や脚本、詩、評論やエッセイ、子供向けの本など、多岐
にわたる。代表作は『血染めの部屋』(1979)、『夜ごとのサーカス』(1984)、『ワイズ・チルドレン』
(1991)。執筆活動のかたわら、カーターは英米の大学で教鞭もとった。1992年、肺癌のため死
去。


■長編小説
- Shadow Dance, 1966
- The Magic Toyshop, 1967(『魔法の玩具店』植松みどり訳、河出書房新社。ジョン・ルーウェリン・リース賞受賞)
- Several Perceptions, 1968(サマセット・モーム賞受賞)
- Heroes and Villains, 1969
- Love, 1971(『ラブ』伊東欣二訳、講談社)
- The Infernal Desire Machines of Doctor Hoffman, 1972
- The Passion of New Eve, 1977
- Nights at the Circus, 1984(『夜ごとのサーカス』加藤光也訳、国書刊行会。ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞受賞)
- Wise Children, 1991(『ワイズ・チルドレン』太田良子訳、早川書房/ハヤカワepi文庫)

■短編小説集
- Fireworks: Nine Profane Pieces, 1974
- The Bloody Chamber and Other Stories, 1979(『血染めの部屋』富士川義之訳、筑摩書房/ちくま文庫。チェルタナム文学祭賞受賞)
- Black Venus, 1985(『ブラック・ヴィーナス』植松みどり訳、河出書房新社)
- American Ghosts and Old World Wonders, 1993(『シンデレラあるいは母親の霊魂』富士川義之・兼武道子訳、筑摩書房)
- Burning Your Boats: Collected Short Stories , 1995

■戯曲・脚本・オペラ集
- The Curious Room, 1996

■評論・エッセイ集
- The Saideian Woman: An Exercise in Cultural History, 1979
- Nothing Sacred: Selected Writings, 1982
- Shaking a Leg: Collected Journalism and Writing, 1997

■編集
- Wayward Girls and Wicked Women: An Anthology of Subversive Stories, 1986
- The Virago Book of Fairy Tales, 1990

■翻訳
- The Fairy Tales of Charles Perrault, 1977
- Sleeping Beauty and Other Favourite Fairy Tales, 1982